.hackの作品世界の年表 

20世紀 インターネット誕生 
21世紀初頭 ネットワークは世界のあらゆるシーンに根付き、すべてのシステムを維持する為に不可欠の存在にまで成長を遂げたが、ハッキング被害・ウイルスプログラムは大きな問題になっていた。
もしも、根幹を揺るがすようなネット犯罪が勃発したなら、世界中が大混乱に陥る事になる。完璧なセキュリティを生み出す事が、今や人類最大の課題となっていた。
2002年10月 WNC誕生

国際連合の下部組織として『世界ネットワーク・カウンシル(WNC)』誕生。インターネット環境下にある全ての国家に参加が義務付けられる。
WNCはネットワークに関するあらゆる情報を一元管理し、その健全な発展・運用についての全責任を追う。

2003年 1月 WNC・ウインターミーティング開催

ハッカー対策や最新ウイルス事情、新手の犯罪手口、被害者への救済策などについて論議がかわされる。しかし、さまざまな論議がかわされたものの、具体的な成果を挙げるところまでには及ばず、関係機関への支持や今後の方針の確認等が行なわれたに過ぎなかった。また各国の思惑の違い、それぞれの利害関係調整の難しさが早くも露呈。

2003年 4月 新型ウイルス『Hello,WNC』大量発生

シェアの70%を占めていたM社製メールソフトを狙い撃ちにするウイルスで、被害報告は全世界で数千万件に及んだ。
個人情報の流出、データの破壊、自動増殖・伝播……など、これまでに発生したウイルスのあらゆる特性を有し、世界中の端末に未曾有の被害を及ぼした。
作成した犯人は捕まっていない。

2003年 7月 WNC・サマーミーティング開催

『Hello,WNC』被害を受け、その対策に関する協議がメインテーマとなるも、解決策なし。抜本的、画期的な対策を何ら生み出せないWNCに対し、国際世論から早くも不要論が持ち上がる。

新型ウイルス『Deadly Flash』事件発生

各端末へ侵入し、電源が入ると同時にモニター上で強烈な光信号を発現させるウイルス。主に日本で発生。接した者の脳下小体へ強い刺激を与えることによって、ひきつけや痙攣、意識障害を引き起こす。被害者の総数は推定10万人以上、うち149人が死亡する。
ウイルスを作成したのは27歳の日本人。

2004年 4月 WNCスプリングミーティング開催

日本・ドイツ・イタリアの運営委員より、「新世紀ハイパーネット構想」と呼ばれる画期的な施策が提出される。
 その概要を要約すれば━━
「進化したウイルス、高度化したハッカーによる新世紀ネットワーク犯罪に対し、旧来の設計思想で作られるOSにはもはや対応する能力が存在しないと判断せざるをえない。この認識に基づき、WNC主導によって全世界共通の基幹OS企画を開発・選定、その採用を強力に推進するべきである!」
━━ということ。
この提言はWNC初の“画期的施策”として世界中の注目を浴びたが、ある意味で現在のネットワークシステムを否定するものともいえ、あまりにも急進的すぎるとの意見が大勢を占めたためにカウンシル内部の賛同を得ることが出来なかった。
三国の提言は結局、採決にも持ち込めないまま廃案となってしまう。

2004年 8月 スイス銀行ホストコンピュータのハッキング事件

およそ数万人分の個人口座の金額が不正に操作され、被害総額は10兆円以上。
犯人の実態は不明のまま。

2005年 1月 ニューヨーク株式市場乱高下

ニューヨーク株式市場の新年取引開始直後、株価は急騰と急落を繰り返し、市場は大混乱に陥る。
幸い事態はすぐに収束し、ニューヨーク発世界経済壊滅は避けられたが、異常の原因、そしてなぜ沈静化したか、などはすべて不明のままであった。
犯人は依然として捕まっていない。

 

ネットワーク利用の全世界的制限の時代に…           

2005年
   12月24日
『Pluto Kiss(冥王のくちづけ)』事件発生

全世界のネットワークが一斉に沈黙・停止するという未曾有の事態が勃発する。
のちに『Pluto Kiss(冥王のくちづけ)』と呼称されるこの事件は、世界のあらゆる秩序を一瞬にして崩壊させた。
個人レベルにまで視野に入れれば、被害はさらに広がる。コンピュータ系の製品だけでなく、いわゆる“白物家電”も、その殆どが何らかの形でネットワークに繋がっていたため、家庭生活のほぼ全場面において大きな影響が出たのだ。極端な話、『Pluto Kiss』の際、人間は食事をすることも水を飲むこともままならなくなってしまったのである。
全世界を大混乱に陥れた『Pluto Kiss』被害のうち、人々を最も震撼させたのは、“ミサイル誤射寸前事件”だった。アメリカの国防省のミサイルが発射態勢に入ってしまったのである。“第3次世界大戦”の悪夢が全世界を覆った。その現実味はかつてのキューバ危機以上のものだったといえよう。
世界はまさしく、破滅の一歩手前にあった……。
ところが、事態は意外な形で幕を下ろす事に。『Pluto Kiss』発生から77分後、すべてのネットワーク機能が突如回復したのである。 報復システムへの信号発信も復活し、ミサイルの発射態勢も危ういところで解除されたのだ。
わずか一時間ちょっとネットワークが停止しただけで……世界のあらゆる機能が麻痺し、人々は混乱の渦に巻き込まれ、あまつさえ世界は破滅の淵にまで立たされた……。
この事実は、地球上に住むすべての人間に未曾有の恐怖感を与えた。いまや「ネットワークの死」がそのまま「人類文明の死」を意味するということが、はっきりと証明されたのである。

 国連及びWNCは、全世界のネットワークを沈黙させた事件の原因を、各サーバーの基幹OSを狙い撃ちする新種のコンピュータウイルスと断定、その真相解明に全力を挙げる。
やがて当局はウイルスを作成し、ネットへ放った犯人を逮捕することに成功したが、その結果判明した事実が再び━━そして事件そのもの以上に━━世界中の人々を恐怖させる結果になる。
『Pluto Kiss』事件の犯人は、ロサンゼルスに住むたった10歳の小学生だったのだ。
普通の日常生活を送る能力のある者ならば、老若男女を問わず誰もがネット犯罪に手を染める(その意図がなくても)ことが出来る……。このことは、誰もがわかってはいたが、心のどこかで否定していた“可能性”だった。
その可能性を、冷徹な事実によって証明し、全世界に知らしめることになったのが、今回の事件だったのである。

2006年 1月 『Pluto Kiss(冥王のくちづけ)』の傷跡

アメリカ合衆国第44代大統領、ジム・ストーンコールドが『Pluto Kiss』事件発生の責任をとる形で、就任1年目を待たずして辞任。 後任として、副大統領のアレックス・コールマンが第45代大統領の座に就く。

WNCウインターミーティング開催

あらゆるコンピュータが停止したと思われていた『Pluto Kiss』のさなか、ごく限られた一部のサーバーだけは通常通り作動、一時たりとも“沈黙”していなかったという事例が世界の注目を集める。
それらのサーバーが採用していたOSは、アメリカ西海岸を拠点に独自のソフト開発を進めていたアルティメット社製の“ALTIMIT”であった。
その独特なプログラム構造は、既存のあらゆるコンピュータウイルスに耐性を有し、採用されたサーバーは耐久性、安定性、そして有事の危機管理能力の面で他の追随を許さなかった。
この総会で、2004年の4月に提案された日・独・伊の三国による「既存のOSに“寿命”が来たことを認め、WNC主導により全世界共通の新・基幹OS企画を選定、その採用を強力に推進する」━━との提言が再びクローズアップされることになる。
WNCは、アルティメット社製のALTIMITを全世界共通のシステムとして採用することを決定した。
 しかし、ALTIMITへの移行は全世界規模で同時に行なわれたわけではない。現存するすべてのサーバーに即座に対応するなど、どんな大企業でも不可能。いわんや一ベンチャー企業に過ぎないアルティメット社をや━━ということだ。
 ALTIMIT移行は、まずは各国中枢部が最優先され、その後、主要金融関係、続いてビジネスユース……という形で、順次実行されていく。
したがって個人ユースがメインのものや、エンターテイメント関連など、緊急度が比較的低いと判断されたサーバーは、長期間お預けを喰うことになる。
チャット、BBS、ネットゲームなどは、ALTIMIT移行が済むまでの間、原則として禁止されたのである。20世紀末に花開き、隆盛を誇っていたいわゆる“ネットカルチャー”は、このとき一度、死を迎える。ALTIMIT移行が完了し、ネットワークが再び完全に民主化されるようになるまでの間を、人は『新たなる神々の黄昏』と呼んだ。

2006年 夏 サイバーコネクト社(CC社)の誕生

WNCはアルティメット社に対して、ALTIMITに関するすべてをパテントとして認可した。ALTIMITは、世界の大手メーカー製造のパソコンに標準搭載され、驚異的な速度で普及率を上げていく。やがて、圧倒的なシェアを誇っていたM社製のOSを追い落としたALTIMITが、世界シェアの7割近くを占めることになる。
 その頃、アルティメット社を母体に、ひとつのソフトウェアメーカーが誕生する。表向きの資本関係はいっさい存在しないが、ALTIMIT開発の中心メンバーの1人だった役員が退社し、設立したサイバーコネクト社(CC社)だ。
CC社は、急増するALTIMITパソコンに対応する各種ソフトウェアを開発・販売することで、瞬く間に急成長していく。
CC社は、『新たなる神々の黄昏』が終わったあとのことも視野に入れていた。
現在のネット利用制限は、エンターテイメント市場へ最も重いダメージを与えている。特にゲーム業界への影響は深刻であり、同時にユーザーの飢餓感も頂点に達しようとしている。
だからこそ、ネットの利用制限が解除されたとき、全世界のユーザーは新しいエンターテイメントをまず希求するはず。その後の数年間で市場規模は何十倍にもなるだろう。そのときに他の誰よりも早く、質の高いエンターテイメントソフトを供給することが出来たら……。復活したエンターテイメント、ゲーム市場の派遣を、向こう数十年間に渡り独占することが可能になるはずである。
CC社ALTIMITOSによる次世代ネットワーク完成後を年頭に置き、新しいエンターテイメントソフトの研究・開発に力を注ぐ。
 その頃、サンディエゴにあるCC社の本社ビルを訪れたがいた。ハロルド・ヒューイックと名乗るドイツ人である。
彼は一本のネットワークゲーム仕様書を携えていた。『フラグメント』と題されたそのファンタジーRPGは、非常に練られたシステムと、深い世界観、そして興味深い物語を内包する力作であった。
従来のネットワークゲームの方法論を集大成させ、更に新しい試みが数多く導入されている『フラグメント』、は、今まさに誕生しつつある「新時代のネットワーク」を舞台とする「新時代のネットゲーム」に相応しいものであった。
ALTIMITへの対応に他社が四苦八苦している時期に、いち早く本格的なネットゲームを世に出せれば、今後復興していくはずのネットワークエンターテイメント業界で絶対的な覇権を握ることも出来るだろう。しかも、ハロルドから持ちかけられた話は信じ難いほどの好条件であった。法外に安い企画料しか受け取らず、その後のビジネスによって派生するはずのあらゆる知的所有権まで放棄した。条件は「必ず世界規模のネットワークゲームにしてほしい」ということのみ。
CC社ハロルド・ヒューイックは即座に契約を交わした。『フラグメント』に関する諸権利のすべてをCC社が譲り受けるという内容である。契約後すぐにハロルドは姿を消した。
それ以来、の行方を知る者はいない。

2007年 新世代ネットワークシステム、全世界に配備完了

『Pluto Kiss』勃発前と同規模の通信網が完成する。ビジネスユースに関するネット利用制限が全面的に解除、企業ホームページなどにおけるコンテンツの自由化が認められる。
 ALTIMITOS、パソコンにおけるシェアを90%まで上昇させる。
 CC社ALTIMIT対応ネットワークゲーム『フラグメント』の公開テストプレイ開始を発表。
発表後、世界中から応募が殺到、抽選の結果1013名のプレイヤーが、『Pluto Kiss』以後、初めてのネットワークゲームユーザーに選ばれる。

2007年10月 ネットワーク平和宣言採択

WNCは、全世界のネットワークサーバーのほぼ100%が、ALTIMITOSに移行を完了したと発表。
同じ席上、12月24日午前零時をもってネット利用に関するすべての制約を解除することも正式に発表される。(ネットワーク平和宣言)国連は、同日を『Mother Maryユs Kiss(聖母のくちづけ)』と名づけ、国際的祝日として位置付けることを決定。

 同日、CC社も記者発表を行ない、『フラグメント』を発展させた大作RPGの発売を正式にアナウンスする。タイトルは『The World』。発売予定日は12月24日午前零時、『Mother Maryユs Kiss(聖母のくちづけ)』とともにダウンロード販売を開始することに決定。

 

ネットワーク利用の前面解禁              

2007年12月 「Mother Mary's Kiss(聖母のくちづけ)」到来

 ネットワーク利用制限が全面的に解除され、丸2年に及ぶ『新たなる神々の黄昏』がようやく終わりを告げる。午前零時ちょうどに、アレックス・コールマン大統領の口から全世界に向けて「ネットワーク安全宣言」が発せられる。

ネットワークゲーム『The World』発売

 12月24日午前零時、『The World』が、ネットワーク全面解禁後初のネットワークゲームとして発売される。ダウンロード販売受付開始から2時間で、数百万件に及ぶアクセスを記録する。
 後日、CC社から売上データが正式に発表される。
同社の試算によると『The World』は、2008年中に全世界で少なくとも1000万名のユーザーを獲得することは確実で、向こう2年以内には1500万名以上にまで達する見込みであるという……。

200×年 『The World』に司というキャラクターが登録される。
200×年 アウラ覚醒。
200×年 カイト、オルカに誘われて『The World』へログインする。
200×年 シューゴの双子の妹レナが、『.hackers』公式限定エディションキャラクタープレゼントに当選。兄を誘い『The World』へログインする。

※ 

 

      作   品 主 人 公  
『.hack//SIGN』   司 謎の白い少女「アウラ」が覚醒するまでのストーリー。ネットワーク内に意識(魂)だけが取り残された司の、現実世界への回帰物語。

ゲーム『.hack』に至るまでの時代=アウラ覚醒以前の「ゲームワールド」での物語。

『.hack』  カ イ ト 『The World』と呼ばれる近未来の架空ネットワークゲームを舞台に、プレイヤーが操る主人公「カイト」が持つ特殊能力をもとに、『The World』で発生するミステリーを暴いていくもの。
「アウラ」覚醒に巻き込まれ、昏睡した友達オルカを助ける為、ネットワーククライシス渦中の『The World』に挑む主人公の物語。

『.hack//SIGN』から半年後らしい。

『.hack//リミナリティ』   舞
 有 紀
 京 子
舞台は現実世界。ネットワーククライシスを現実側から解決しようと3人が繰り広げるサスペンス&アクション。

ゲームと同じ時間軸での「リアルワールド」を舞台にした物語が展開。

『.hack//黄昏の腕輪伝説』 シ ュ ー ゴ ゲーム初心者シューゴが色々な事件に巻き込まれながらも、『.hackers』の伝説を追い求める探求物語。

『.hack』から4年後らしい。

 

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